利便性の向上

東北横断自動車道・三陸縦貫自動車道(三陸沿岸道路)

 東北横断自動車道は、西側(北上市-秋田市)が秋田自動車道として1997年に開通し、東側(花巻市-釜石市)の釜石自動車道は、2002年に花巻JCT-東和IC、2007年に遠野住田から釜石仙人峠間の新仙人道路として供用開始されました。2011年の東日本大震災以降、「復興道路」・「命の道路」として急ピッチで整備が進められ2019年3月に全線が開通、釜石JCTを経由し三陸縦貫自動車道につながれ、花巻、宮古、気仙沼がそれぞれ約1時間で結ばれました。
 三陸縦貫自動車道は仙台市を起点とし、宮古市に至る約220kmの自動車専用道路です。宮古市からは三陸北縦貫道路、八戸久慈自動車道を経て八戸市と結ばれます。2021年12月、仙台から八戸間359km(三陸沿岸道路)の全線が開通し5時間余りで結ばれました。
 この自動車道の整備は、リアス式海岸と北上山地に挟まれ地形的な制約の大きい三陸沿岸地域の生活環境の向上や地域産業の発展に貢献すると期待されています。
       ※東北横断自動車道 (釜石⇔秋田) 2019年 3月全線開通
       ※三陸沿岸道路   (仙台⇔八戸) 2021年12月全線開通

釜石湾口防波堤

釜石湾口防波堤事業は、津波対策と湾内の静穏水域を確保する役割を担い平成20年に完成しました。
北防波堤990m、開口部300m、南防波堤670m。最大水深63mと世界で最も深い場所に設置された防波堤の恩恵により湾内は格段に静穏となり、荷役中止や延期のタンカーは減少し安定した供給を確保しています。
平成23年3月11日の東日本大震災津波で損壊しましたが、津波の高さを4m抑え、6分間遅らせたと言われています。
平成29年度末に復旧工事は完了し、大震災津波を教訓に土台を補強し粘り強い防波堤に生まれ変わりました。